医療DXへの取り組みについて

マイナンバーカードの保険証利用(オンライン資格確認)

【オンライン資格確認とは】

 2021年10月20日から、医療機関や薬局でマイナンバーカードを健康保険証として利用できる「オンライン資格確認」スタートしました。医療機関や薬局では、患者さまが加入している医療保険の資格を正確に確認する必要があります。この資格確認作業を、マイナンバーカードを利用することですぐに行えるようにした情報システムが「オンライン資格確認」です。ここではそのメリットやご利用方法について解説いたします。

(※2024年12月2日から現行の保険証は発行されなくなります)

薬局にお越しの際は、ぜひマイナンバーカードをご持参下さい

マイナンバーカードを保険証として利用するメリット

 

①医療費を20円節約できる

 紙の保険証よりも、皆さまの保険料で賄われている医療費を20円節約でき、自己負担も低くなります

②過去のお薬情報や特定検診等の情報を正確に共有

患者様の同意があれば、過去に処方されたお薬情報や特定検診の情報を薬剤師に共有することができます。
わざわざデータをお持ちいただかなくても正確に情報共有することが可能となり、薬剤師がデータを確認した上で、より質の高い健康管理に関するサポートやアドバイスが可能となります。

③手続きなしで高額医療の限度額を超える支払いを免除

限度額適用認定証等がなくても、高額療養費制度における限度額を超える支払いが免除されます。

④マイナポータルで情報を閲覧できる

マイナポータルとは、政府が運営するオンラインサービスのことです。マイナンバーカードを持っていれば利用できます。マイナ保険証の登録をすると、マイナポータルで特定検診やお薬の情報がいつでも閲覧可能です。自分の医療情報を確認できれば、健康管理にも役立ちます。

⑤引っ越しや転職してもそのまま使える

従来の健康保険証は、引っ越しや転職により加入先が変わると新たに交付を受ける必要があります。マイナ保険証の場合は、健康保険の加入先が変わっても届出するだけで、カードはそのまま継続してご利用いただけます。

【マイナ保険証ご利用方法】

薬局の受付には、マイナンバーカードで受付をするためのカードリーダーが設置されています。

まずはお手元にマイナンバーカードをご用意ください。

受付に設置してある顔認証付きカードリーダーに、画面の指示に合わせてマイナンバーカードをセットしてください。


本人確認方法を顔認証または暗証番号のどちらかを選択し認証してください。


同意することで、同意から24時間の間に限り、かかりつけ薬剤師がこれらのデータを見ることができるようになります。


マイナンバーカードを健康保険証として登録されていない方でも薬局の窓口で簡単に登録できます。

「マイナンバーカードを保険証として利用するための登録が必要です」と表示された場合は画面に表示される案内に従って対応ください。



電子処方箋

【電子処方箋とは】

2023年1月26日より全国で「電子処方箋」の運用がはじまりました。

 

「電子処方箋」とは、これまで紙で発行していた処方箋が電子化されたもので、患者さまご自身が紙の処方箋か電子処方箋かを選択することが可能です。電子処方箋の運用開始により、さまざまな場面で医療サービスをより安全に、便利にご利用いただけるようになりました。ここでは、その概要やメリットについてご紹介いたします。

 ~電子処方箋の仕組み~

電子処方箋は、国が運営する「電子処方箋管理サービス」を通じて医師・歯科医師・薬剤師間で処方箋情報をやり取りする仕組みです。医師・歯科医師が「電子処方箋管理サービス」に処方情報を登録し、薬剤師はそこから処方箋情報を受け取ります。処方箋の内容や過去のお薬情報を確認した上でお薬をご用意いたします。

キタ薬局では電子処方箋にも対応しております

電子処方箋を利用するメリット

 

①飲み合わせの悪いお薬の処方をチェックして防止

過去に処方されたお薬の情報と今回処方されているお薬の情報を照らし合わせ、飲み合わせの悪いものがないか、効果が同じお薬のもらい過ぎにならないかを自動でチェックします。

②ペーパーレスで管理も楽に

紙の処方箋のように紛失の心配もありません。また処方箋原本を電子的に受け取ることが可能となり、オンライン診療・服薬指導の更なる利用促進に貢献します。

③診療の質の向上

電子処方箋では、患者さまが処方・調剤された過去3年分のお薬のデータが確認できます。また複数の医療機関・薬局間での情報の共有が進み、より適切な薬学管理が可能となります。